目の前で車に人が飛ばされる瞬間を見た事があります。
ドライバーの横顔もしっかり見ていたという距離でした。
一瞬は人とはわからず大きな段ボールのような荷物が吹っ飛んだ
と思っていたのですが、倒れている物体が人間の形と判断できた
瞬間恐ろしくて・・・(><)
そのドライバーはいわゆる高齢者運転の方でした。
前方不注意ですよ。
不注意で人って簡単に死んじゃうんですよね。
ニュースでも連日、高齢者運転による人身事故が
取り上げられています。
高齢者ドライバーは、自ら免許証返納をしてもらう事を
望みます。
しかし実際のところは・・・
「わしはまだモウロクしておらん」
とか言う人が多いと思います。
では実際に高齢者運転による事故がどれくらいの確率で
起こっているのかを数字にしてみてみましょう。
実際のところ高齢者運転がどれくらい
事故を起こしているのでしょう。
高齢者で免許を持つ人10万人当たりの死亡事故件数は、
75歳未満では約4件ですが、75歳以上では約9件と
2倍になっています。
グラフなどを使って実際にどれくらい
事故が起こっているか見ていきましょう。
[box class=”box1″ title=””]
- 事故件数が年々減少している
- 高齢者運転の事故数は増えている
[/box]
[center]
[/center]
[center]引用元:警視庁[/center]
警視庁が発表している事故件数のグラフを見ると、
事故件数自体は明らかに減少しています。
国をあげての対策が講じられてきた効果でしょうか。
しかしながら、やはりというか高齢者運転の事故は
増えているのですね。
減っているのに増えている(汗)
グラフを見る限りでは、80歳代以上の高齢者の
事故率が高いのがよくわかります。
ただし、年齢的に80歳代が増えているものの
事故率が減少しているのと同時に
80歳代以上の事故率も減少はしているんですよ。
ややこしいですが、事故事態は減っていて、
事故を起こすのは80歳代が多めだけど、
それ自体も減ってはいるという事ですね。
事故は減少している。
高齢者が多い日本では、ドライバーが高齢者である
確率が高くなりますよね。
そうなると事故を起こした人が高齢者と言われる
年代の人が多くを占めてきます。
当然と言えば当然の結果でしょうか。
高齢化社会がこんなところにも表れていると
感じています。
ニュースで高齢者運転による事故という見出しが
連日のように流れます。
それもまた「高齢者が事故」という印象を植え付けている
ようにも感じます。
個人的には、マスコミの報道は偏ったことが多いので
100%信じてないんですよ。
「高齢者」言い過ぎだなって思っていて、
高齢者事故のニュースが流れるたびに、
またか・・・と結構冷めた感覚で見てしまうようになりました。
若い人の事故も多々あると思うんですよね。
そういうの流さないで、高齢者が問題になったから、
高齢者の事故ばかりニュースに取りあげてるように
思えて仕方ないです。
私の知り合いに高齢者と言われる年齢のドライバーが
いますがとてもしっかりしていて認知症には程遠い為、
「高齢者」というひとくくりにするのが可哀そうに思います。
実際事故を起こしているのが高齢者なのだから
仕方ないのですが・・・。
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しかしながら80歳以上となるとやはり身体能力的に
衰えているのも事実なので、免許証返納は
してもらいたいなと私は思います。
本人の為にも・・・。
特に東京都内の人は交通が発達しているし
車なくても生活できるので、問題ないと思いますよ。
そこへ行くと、地方に住む高齢者は大変なんですよね。
私の地元も大変な田舎でして、日々の食料を買い出しに
行くのも車を出していたような状況です。
歩くには遠く、高齢者が食料品をかかえて
歩いて戻ってくるには過酷でしかありません。
だから車は必需品なのですね。
むしろもう体の一部的な存在ですよ。
免許証返納するには、特に地方の高齢者の
日常生活をフォローできるような環境を
作ることが課題となると思います。
地方出身の私が言うのでは間違いないと思います。
親が実際そういう感じでしたから。
では、高齢者運転による事故で多いとされるのは
どんな事故でしょうか。
高齢者運転による事故の原因で多いものを
挙げておきます。
75歳以上
- ハンドル等の操作不適による事故
- 内在的前方不注意(漫然運転等)
- 安全不確認
- ハンドル等の操作不適による事故のうちブレーキとアクセルの踏み間違いによる死亡事故
75歳未満
- 内在的前方不注意
- 安全不確認
75歳以上になると、ブレーキとアクセルの踏み間違いが
多いという結果になっています。
自分ではしっかりしているつもりでも、
やはり寄る年波にはかなわないのですよね。
注意力も、判断力も、記憶力もすべて
悲しいかな衰えているのです。
認めたくなくても若い人にはかなわないのですよ。
[box class=”box1″ title=”75歳以上の高齢者ドライバーが事故を起こしやすい要因”]
- 視力等が弱まることで周囲の状況に関する情報を得にくくなり,判断に適切さを欠くようになること
- 反射神経が鈍くなること等によって,とっさの対応が遅れること
- 体力の全体的な衰え等から,運転操作が不的確になったり,長時間にわたる運転継続が難しくなったりすること
- 運転が自分本位になり,交通環境を客観的に把握することが難しくなること
引用元:警視庁
[/box]
[center][/center]
記憶に新しい事故では、滋賀県大津市の保育園児に
突っ込んだ高齢者通しの衝突事故ですね。
痛ましすぎる事故でこの時ばかりは、
高齢者運転反対!!!と強く思いました。
また東京は池袋の高齢者の赤信号無視での
死亡事故です。
残された旦那さんの悲痛な会見が
見ているこちらもつらかったですね・・・。
それでも法律は、高齢者運転の免許証返納は
自主的であり義務とはしていません。
ではどうやってこの先、高齢者ドライバーによる
事故を防止していくのでしょうか。
結構、早急な対策に迫られています。
免許証返納は自主に任せられている法律なので
返さない人も多々いると思います。
事故は起こってからでは取り返しがつきませんね。
事故の防止策を見ていきましょう。
[box class=”box1″ title=”事故防止策”]
- 道路交通法改定
- 自動車に安全装置
- 高齢者免許証を条件付免許証に
[/box]
道路交通法改定について
すでに2017年に道路交通法を一部改正して
「高齢者講習」に大幅な改定がされています。
高齢者講習を受講しないと運転免許証の更新が
できないことになっています。
自動車に安全装置
安全運転サポート車(通称サポカー)がすでに
開発されているのです。
自動ブレーキとを言われる衝突被害軽減ブレーキを
搭載している車です。
警察庁・国土交通省・経済産業省などで
話し合いがずっと行われているのですね。
しかもこのサポカーは、2008年には開発されて
いたものなのです。
subaruが「ぶつからないクルマ」として
開発されているものなので実現化は、
そう遠くないと思うのですが・・・
義務付けされていないからでしょうか。
ブレーキとアクセルを踏み間違えるような事案には
サポカーであれば大事故を招かなくて済みますよね。
subauすごいじゃないですか!
高齢者免許証を条件付免許証に
今後、「利用条件の限定」が採用される可能性が
濃厚という事です。
例えばどんな事かというと、
- 日中限定(夜間走行は不可)
- 助手席同乗限定(ひとり運転は不可)
- 自宅から半径10km以内限定
オーストラリアなどではすでに採用されている
条件付免許証なのです。
日本も早くやってしまえばいいのに・・・。
ところで「高齢者」って何歳からの事をいうのでしょう。
[box class=”box1″ title=””]
- 警察統計:65歳以上
- 国連:60歳以上
- 世界保健機関(WHO):65歳以上
[/box]
これが一般的な認識でしょう。
65歳以上が高齢者ドライバーと認識していて
いいと思います。
しかしながら個人差は大変大きいと思いますので
50代や40代でも身体に支障がきたす人は免許証返納の
対象と言っていいと思います。
- 平成30年まで年々、減少をしているが、高齢者運転の事故は2倍増えている
- 80歳以上の高齢者が特に事故を起こす確率が高い
- 80歳以上の事故が多いけれども全体の事故率は減少している