アパレル業界に入社し、スタッフとして働き、何度も辞めたいと思いながら、嬉しいことがあるとまた頑張ろう!を繰り返しながら、店長になってゆくと思います。
店長としてバリバリ頑張ってる。
そんな時、転職したいなって考える事もあると思います。
転職をするべきか、せざるべきか、転職について書いてみます。
アパレル店長が転職を考える時
どんな時に転職を考えますか?
何か壁にぶち当たった時、心が疲れた時、重圧に耐えられなくなった時、ちょっと弱気になって誰でも1度や2度は考えた事があるんではないでしょうか。
- 人間関係
- 年齢を重ねてゆく
- 条件のいいところへステップアップ
- 引き抜きがきた
- 気になるブランドに出会った
人間関係
これはアパレル業界だけではなく、一番深い悩みではないでしょうか。
私は元アパレル店長ですが、アパレルで人間関係で悩んだ事があまりなかったんですね。
もちろん、衝突もあったし、馬が合わないスタッフとか店長とかいましたよ。
でも店長になってからは自分が主軸となるので、むしろスタッフの方が、店長と馬が合わなくて辞めたいって思っているかもです。
少人数でやっているので、馬が合わないとかはつまらないかもしれないけど、よほどでない限りは、仕事と割り切るのがいいと思います。
いじめられたとかなら、真っ向からいじめるのはやめろ!と言うのをおすすめします。
あとは営業さんに相談するとか、一人で考え込まないのがいいですね。
ある日、吹っ切れる日がやってきたりします。
ただ、ほんとにひどい状況の意地悪とか、救いようのない状況なら、転職も考えていいと思います。
時間がもったいないので、次のところで頑張った方がいいと思います。
年齢を重ねてゆく
店長になって、ある日ふと不安になる事がありました。
毎年、年を重ねて行く事です。
好きで入ったブランドがもし、若い人向けのターゲットなら、ブランドイメージから自分がどんどん離れていってしまったら、ミセスブランドに移されるかもしれない。
そういう不安が押し寄せて来ます。
まあ、その年齢になるには長いアパレルキャリアが出来ている頃なので、どこへ行ってもやっていけると思いますが、やっかいなのは、気持ちは若いので、ミセスブランドに移る自分が悲しくて、やりきれなくなってしまうことです。
実は私はその口でした。
キャリアブランドの一番キラキラしている頃を好きなブランドで店長までできて、本当にキラキラ(自分で言うw)していたからこそ、押し寄せる年齢に負けそうになっていました。
行く末は、催事場のミセスのニット服とか売っている姿が頭をよぎりました。
そう、アパレルはやっぱり若い人がメインだと思っています。
年齢を重ねてから転職しても、疎ましい存在でしかないと思っています。
だってフレッシュさがないし、経験はあるけど、新しい物を受け入れる柔らかさが失われていくからです。
自分は若いと思っていても、実際はそうではないのです。
これは頭と身体と心と感性のバランスがうまく取れなくなっていく老化というやつです。
これが怖くて、他の職種に転職を考えてしまうのです。
条件のいいところへステップアップ
店長になっても給料のアップはあまり望めないのがアパレル業界です。
店長という役職に満足して、頑張っている頃はいいのですが、経験を積んで行くうちに、給料面が不満になってくる事もあると思います。
だって、服も毎日違うコーディネートで仕事がしたいし、スタッフに御飯もごちそうしてあげたいし、でも給料はスタッフの頃とあまり変わらないという矛盾に嫌気がさしてしまっても仕方ないですよね。
そんな時に、ふと求人を見てしまうんです。
給料のよさそうな所で、条件がいい所を探しますが、好きなブランドでなかったりしてなかなか現実的には動けませんが。
何を優先するかですよね。
もし本気で給料アップするなら、そんなに好きなブランドでなくても転職してしまうか、商品は毎日携わっていれば、ある程度愛着もわいて来ますし、割り切れるかどうかがポイントです!
引き抜きがきた
これは会社には内密に動かなくてはなりません。
違約金とかすごい話に発展する可能性が大だからです。
一度私は失敗しています。
派遣でアパレル店長をやっていたんですが、会社側から社員にならないかってお誘いがあり、社員になれるならって喜びいさんで、諸手を上げて喜んでいたんですね。
派遣会社の担当の人に思わず嬉しくてポロっともらしてしまったんです。
そこから恐怖の違約金問題が勃発しました!
派遣会社の優しそうな営業の女性が、今まで見た事もないような形相で、会社に追求してきて、違約金を払えと訴えるという話に発展してしまい、会社側から、社員の話はなかった事に・・・と言われました。
派遣会社のしくみとか無知だった私は、口を滑らせた自分を思い出し、社員の道はあきらめました。
引き抜きは慎重に!!!
気になるブランドに出会った
これは転職する一番素敵な理由な気がします。
どんどん才能のあるデザイナーが排出されるコレクションなどを見ていると、ビビビビビーッと感じる事があるんですよたまに。
店長経験もまだ浅い頃、私はまさしくビビビビビーッと感じるデザイナーに出会ってしまったんです。
しかもこのデザイナーは、後に超高級ブランドに抜擢されるなど、売れっ子デザイナーになりました。
私が出会った頃は、無名でしたが、他にはない遊び心のある素敵なお洋服を作っていたので、一瞬にして恋に落ちました(笑)
そこからは水面下で、なんとかそのブランドに転職できないかと調べ回っていました。
求人とか出ていなかったので、最終的には、日本で取扱をしている会社を探して、直接面接をお願いしました。
運良く会って頂ける事になり、その2ヶ月後にはそのブランドで働いていました。
すべて水面下で行うことがポイントです!
恋するブランドで働ける喜びは転職する意味がすごーくあると思います。
転職はこらえ性がなくてする物ではなく、自分の為にするのです。
アパレル業界では転職は当たり前?
実は、アパレル業界内での転職は当たり前の事なんです。
よくある事なんですよ。
昨日まで働いていたショップの隣のショップで働いているというようなバカバカしい事も普通にあります。
世間でいう「転職するなんて」というマイナスな考えなんてないんですよ。
ましてや、これがキャリアアップの為に転職なら、みんなから拍手されますよ!
だから世間の転職にもつ感覚とは少し違うところにあると思います。
アパレル業界の人手不足は深刻なんです。
なぜって、人の回転が早いからなんです。
店長で転職する人はほぼ、ステップアップの為かやむを得ない家庭事情とかだと思いますが、スタッフは割と軽く辞めて行きます。
本気でアパレルが好きでない人がそうなるんですけど、続かないため、人手が足りていません。
でも何よりもその店長が不足していました。
だから仕方なく、まだ経験の浅いスタッフを店長にしてしまうんです。
だから崩壊してしまうんですよね。
だって経験が少ないから、いろんな大変な事が一気に店長になると押し寄せるので、潰されてしまうんだと思います。
会社の責任ですよねこれは。
だから店長になりたい人は、チャンスは沢山転がっています。
他業種から転職される方は、アパレルが好きという気持ちで乗り切って店長になってほしいと思います。
また業界全体でもっと給料をアップしていい人材を確保するのがベストだと思っています。
ショップの事情
これは自分の意思とは別の次元でおきる転職ですね。
私が初めてのアパレルに就職した頃、すぐにショップを閉めるということになり(路面店でした)、他のブランドへということだったのですが、もともとミセスブランドがメインだった会社で、何の魅力も感じなかったため、退職することを選んだ事があります。
路面店の売上はきっと会社の中で大きな赤字となっていたんだろうなと察します。
だからどうどうと転職活動をしていました(笑)
こうゆう事もあるので、毎日少しでも経験を積んでおく事がいざという時の助けになると思います。
ずっとひとつのブランドで頑張るのもとても大変だしすごいことだと思います。
ただ転職自体は、私はあまりマイナスに考えていません。
海外では転職回数なんて経験の価値にしてもらえる常識ですよね。
日本は固定概念の固まりのような国なので、回数や年齢を凄く重要視します。
アパレルに関して言えば、実力主義な所も多いので、自分が売上をこれだけ作れる人間だと証明できれば、転職回数なんて関係ないです。
実際私の転職回数がひどい(笑)
他のブランドを知ることでさらに経験アップとなりますし、人間形成も幅広く培われて行くと思います。
アパレル店長が転職を考える時のまとめ
一つのところだけに長くいると、視野は確実に狭まります。
スキルアップのためなら、転職もありだと思います。
ただし、店長になって経験積んでからの転職をオススメします!
勿論、転職をしまくれば印象はあまりよくないですが、数社の転職は、結構皆さんされています。
どうせ転職するなら、キャリアアップできるように頑張ってくださいね!
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