アパレルのセール時期の忙しさは過酷なのか?セールの全貌を書いてみた

消費者にとっては、セールは一大イベントですよね!

そしてアパレルショップとしても一大売上アップ時期です。

気になるセール時期の半端ない忙しさってどうなの!?準備から終了までの流れを書いてみますね。

目次

セール時期の忙しさはやっぱり大変なの?

率直にいうと、身体が痛いです(笑)しばらく疲れが取れませんね。

とにかく忙しいプラス体力消耗が重なり、声かけとニットの毛がのどに絡まるよな感じでのどがイガイガするわで、気を抜くと風邪をひきそうなくらいです。

どうしてもセール時期の忙しさは、敬遠されがちだし、いやだなと思う人も多いと思うんです。

でも私は、なぜか楽しかったんですよね。

セールというお祭り的な目的の為に皆が同じ方向を見て、協力し合っていく過程や、売上を取れる大チャンスだし、お客様も買う気満々でご来店される訳なので、接客も意外と売りやすくなるので、楽しいと思っていました。

また、お客様のパワーがいつにも増して熱くヒートするのがセールです。

年に2回、春夏セール、秋冬セールですが、クリスマスや年末年始を含めると、やはり秋冬のセールが盛り上がります。

今回は、秋冬のセールを中心に書いて行きます。

  • セール期間のシフト
  • セール準備
  • セール初日
  • セール売上
  • 福袋商戦
  • セール終了日

セール期間のシフト

ちょっと怖いですよね。

この時期のシフトは、いつもの2日働いて1日休み、3日働いて1日休みという素敵なシフトは望めません。

年に2回の事なので、ここは踏ん張り時。

2週間のセール期間があったとすると、まずスタート日1週間前から、遅くまで値札の付け替え、レイアウトの変更、セール告知など色々忙しい日々が続きます。

シフトは、セール初日を中心にして、前後は全員出勤となりますので、スタートしてからしばらくは連勤が続きます。

例えば、12月27日〜30日までに休みを1日とっておき、12月31日〜1月4日頃までは全員出勤体制です。

ここで5連勤ですね。

しかもいつもより体力も消耗しますし、残業も発生するので、この期間は、ひたすら店と家の往復と、早寝早起きが鉄則です!

店長は、6連勤になったり、スタッフの休みを交代で回す事を考えると7連勤や8連勤も考えられます。

私はけっこう6連勤は当たり前で、ひたすら体力勝負でした。

セール準備

セール当日よりも、大変なのがこの準備じゃないでしょうか。

営業時間中に、バックヤードで値札の付け替えや、ストックの整理に追われるので、スタッフにお店を任せて、意外と店長がやっていたりします。

ある程度、配置など決まって来たら、スタッフと交代して、店内のレイアウトなど百貨店側と相談しつつ決めて行きます。

普段は、ゆったりした空気が流れる店内は、なんだかざわざわしていて、テンションが上がり続けるんですよね。

バックヤードの大変さは、力仕事がメインとなります。

セール用に納品されてくる商品の入ったパッキンは、一カ所にまとめて置かれます。

そこへ取りに行くんですが、全ブランドのパッキンにまみれて探し出すのも一苦労。

取って来たらすぐにパッキンをストックへ整理して行くのですが、ストックって狭い!暗い!寒い!ので、ちょっとこもっていると世間から見放されたんではないかとさえ思えて来ます(笑)

とにかくここをきっちりとやっておかないと、セールが始まると商品をすぐに出せないし、売上が取れないので、残業必須です。

これを前日までに全部やってしまいます。

そして閉店後に、ショップ店内のレイアウトをセール用に見やすく変えて、店頭の商品の値札を変えて行きます。

セールの文字が書かれたポップをつけたり、セール用の袋を運んで来たり、明日の役割分担などを話し合い、やっと退店することになります。

気持ちが高揚しているので、寝付けないかもしれないので、お風呂にゆっくり浸かって、初日に備えましょう〜!

セール初日

秋冬のセールということは、年始です。

そう、1月1日元旦です。

私が子供の頃って、町中のお店が閉まっていて、年末に買いだめをしていたものですが、今や元旦からお店が開いているんですよね。

なんとなく、疲れる世の中だなと思います。

それでも数年前までは、1日は休みの百貨店も多かったのですけどね。

初日は、セールの他に「福袋」を販売します。

この日のお客様のお目当ては、この福袋にあります。

毎年テレビでも大々的に取り上げられているくらい、福袋戦争ですよほんとに。

ショップ側としても、開店と同時に押し寄せてこられないと寂しいものです。

今は福袋も中身を提示していないとクレームになったりする面倒くさい世の中です。

どんだけ夢がないんだろうと内心思っていますが、お得感満載の福袋は、中身は手を抜きません。

評判になり、そのブランドの品位が問われますので(汗)

まあ、今期のものが入っているのは少ないですけど、それでもいい物が入っているのは確かです。

ここでスタッフが数名係っきりになり、レジへ走る走る!

この日は担当営業も応援に駆けつけてきて、レジへ走ってくれたり、声だしを手伝ってくれたり、総動員ですね。

福袋が売れてこそ鼻高々になるわけです。人気のバロメーターです。

開店も通常より15分早めるとか当たり前にあるので、初日の出勤は通常より30分くらい早く出て来ます。

私の場合は、休憩はちゃんと1時間取れるようにしていました。

状況によって45分で戻ったりはしてましたけど、休まないと身体とのどが持たない・・・

あっという間に、1日が終わって行きます。

閉店後には、店内整理と、ストックから商品だしをして、お疲れ様でした〜!

セール売上

初日で大台に載せるのが一つの目標でもあります。

セール価格での大台ですので、どれほどの体力を消耗しているかお分かりいただけると思います。

3日目くらいまでは、なんとか予算達成できるのですが、それ以降、平日が始まったりするとガタッと売上が落ちるので、とにかく初日から3日間はこれでもか!という気合いで売上を作ります。

ここで作れるかどうかでその月の売上が決まると言っても過言ではないからです。

確かに家に帰るとぐったりしていますが、テンションがこの3日間は持ち続けられるので、気合いだ!気合いだ!気合いだ!

3日目のレジで売上集計を見てくる瞬間の緊張感!達成出来た時には、スタッフと抱き合って喜びを分かち合います。

そのまま飲みに行きたい気分(笑)

ただ店長はまだここで休む訳にいかないので、体力温存の為、まっすぐお家へ。

明日休みのスタッフは存分に飲んで下さい(^^)

一山超える日ですね。

売上達成して、次のシーズンを迎えましょう〜!

福袋商戦

先に述べましたが、福袋について少しだけ書いておきますね。

最近は、年末になるとテレビでも百貨店の福袋の特集を組むくらい、大注目されています。

100万円の福袋とか普通にありますし、普通に売れるんですよね。

私のいるお店では1万円がメインとなりますが、2万円、3万円のものとなるとかなりいい物が入っています。

点数でいうと10点は入っていたり、1着10万円はするコートが入っていたり(シーズンは今期ではないけど)それだけでも十分元は取れます。

また、お洋服などはサイズが関係してくるので、サイズ表記もされているし、中身が半分見えるように透明になっている所もあります。

お客様も買ってその場で開けている方が多く、気に入らないと交換に来る方がいるんですが、お断りします!と言いたいですが、百貨店側は受けてしまう事が多いです。

残念な感じです。

福袋の意味って、福や幸運が入っている袋を、自分が選ぶっていうおみくじみたいなものだと思うんですが、まあこのご時世では、そんな余裕はないですかね(^^;)

まあ、お店としても売れてくれればそれでいいので、しかも在庫の整理にもなりますし、しっかりした商品で戦えば、お店の評判にもつながりますし、ブランド価値も上がるってもんです。

朝早くから(多分まだ暗い時間から)寒い中を並んで待っていてくれんですから、お目当ての福袋をしっかりゲットしてほしいものです。

セール終了日

最終日の売上集計はドッキドキです。

他店の売上が特に気になりますよね。

上位3位には入りたいところです。どこのお店もそうでしょうけど、ここで怒濤の2週間が終わるんですよね。

いい数字を魚にいっぱいやりたいじゃないですか。

だから、セール準備から、片付けまで総動員で頑張る訳です。

売上を見て、スタッフと一緒にわ〜い!と言えるあの瞬間は、本当にたまりませんね!

セールの片付けが待っているので、その喜びも一旦置いておいて、とにかく片付けます。

セール品の残りは多少残しておくものの、新しいコレクションラインを店頭に入れ替えて、また明日から穏やかな、そして新たな戦いの日々がまっております。

ちょっと遅くなって店を出ますが、スタッフとおいしい御飯を食べに行きます。

本当にお疲れ様でした。

これはやりきった感がすごいですが、また明日はお店へ行って、春夏の商品を売っていく日々です。

アパレルの店長は体力、気力勝負ですね。

でも売上達成して、スタッフと一緒に万歳をするあの瞬間は、何にもかえがたい喜びに満ちています。

セールは忙しいだけじゃない、体力も消耗しますが、このお祭りを乗りきったあとの達成感にひたりましょう。

限定されたこの時期だけなので、乗り切れます!

コメント

コメントする

目次