2019年4月の金曜ドラマに
山Pが主演する「インハンド」が
スタートします。
「インハンド」は原作が漫画ですが、
主人公と山Pのリンクがすごすぎ!
原作を読んでみたら、すごく面白かった
んです。
ドラマと原作の見所、違い、
原作のストーリーの
完全ネタバレを書きます。
原作のおすすめ度★★★★★
インハンドの原作について
講談社から出ている漫画で、
現在は在庫がない程の人気
だそうです。
今手にする方法は、Kindleなどの
アプリからネット購読をするしか
なさそうです。
【追記】増刷で漫画本も買えるように
なっています。
[list class=”li-chevron li-mainbdr main-c-before”]
[/list]
インハンド原作について
[box class=”box25″]
- タイトル:インハンド 紐倉博士とまじめな右腕
- 原作者:朱戸 アオ
- 発行元:講談社
- 発刊日:2016年7月1日
- 医療監修:ヨシザワアキラ
[/box]
登場人物について
[box class=”box25″]
- 紐倉哲博士:天才科学者
- 高家春馬:元医者、現塾講師
- 牧野巴:内閣情報調査室健康機器管理部門
[/box]
紐倉博士: 山下智久
[box class=”box1″][/box]
右手はロボットハンド(義手)を持つ科学者。
変わり者だが天才なのです。
だけどちょっと素朴さも見え隠れする
憎めないやんちゃさがかわいいのです。
次々と起こる難事件を、天才的なひらめきと
科学的な方法でスマートに解決していくのは
爽快です。
イケメンで、独身、植物園に研究所を構える
科学博士を、山Pこと山下智久さんが演じます。
見た目はもう紐倉にピッタリ!
原作とリンクしすぎていて、はまり役ですね。
ロボットハンドがどんなものか実像で見れます↓
[blogcard url=”https://m-view.jp/yamapi-dorama/”]
高家春馬: 濱田岳
[box class=”box1″][/box]
高家は、元医者で熱いハートを持っている
ナイスガイです。
1話の事件で、ひょんなことから紐倉の助手に
なるんですね。
まじめで、熱いため、紐倉とはよく喧嘩して
いますが、助手としては優秀な能力を持って
います。
まじめで熱いというところで、濱田岳さんは
ピッタリですね!
まじめでいい人そうだもの(^^)
山Pとの絡みがほとんどのシーンとなるので
掛け合いが楽しみです。
牧野巴:菜々緒
[box class=”box1″][/box]
優秀なエリート官僚の牧野は、
紐倉の弱みを握っている重要人物です。
それをたてに、いつも紐倉に難事件の
協力依頼に研究所へやってきます。
すらりとした長身美人で、冷静であり、
聡明な、これ以上ないくらいかっこいい
女性です。
これには、もうぐうの音もでないほどの
はまり役、菜々緒さんが演じます。
スタイル抜群、美人、クール、何を
とってもピッタリですよね。
紐倉や高家との掛け合いで、
クールビューティの牧野が
ちょっと可愛くなるところが
見ものだと思います。
[box class=”box1″][/box]
ここから完全ネタバレになります。
ストーリーには、専門的な用語が
けっこう出てくるので、解説を
つけながら書きますね。
あらすじ 第1話
ディオニュソスの冠
殺人ウイルスの感染拡大
「TARS」というコロナウイルスは
致死性が高く、WHOの統計では
死者が726名、感染者5000名、
発生源は東南アジア。
ウィルスが日本に入ってきた
というのがこの回の背景です。
ウイルス感染した患者というのが、
高家春馬のいとこだったのです。
内閣情報調査室健康機器管理部門に
勤務する牧野という女性が
紐倉にTARSウィルスによる調査の
依頼をしてきます。
[center][/center]
[center]牧野が紐倉の研究所に依頼にやってくるところから事件究明が始まる。[/center]
事実関係は明らかにされていないですが、
紐倉は、牧野という女性に何か恩が
あるようで、2年間の契約のようなものが
結ばれているようです。
国家の仕事を裏で手伝っているのが
紐倉博士というわけです。
この持ち込まれた調査には事件が
絡んでいて、紐倉がその事件の謎を
解いていくというストーリー。
TARSウィルスは、高熱やセキ、
発症前10日の間に東南アジアに
旅行したという条件にあてはまる
者が発症をするとされています。
病院で治療を受けていた感染者の
女性が死亡をしてしまいます。
死亡原因がTARSウィルスかどうかを
調査しに来ていた紐倉と牧野はTARSを
日本に持ち込んだ当人を探す任務で
病院へ忍び込んでいました。
高家という男は、元医者だったため
紐倉の上手い口車に乗せられ、
手伝う流れになって巻き込まれて
いくんですね。
これが助手となる高家との出会い。
ウィルスに感染して死亡した、
いとこの明鈴さんは、1年前に
友人と東南アジアへ旅行に行って
いたことが判明。
一緒に旅行をした友人を訪ねてみると、
彼女は熱がでたもののすぐに下がった
ようでウィルスに感染はしていませんでした。
ただ同じ大学の生徒16人が熱で入院を
しているという情報が・・・
16人が受けていた授業の共通点が、
同じ講師の授業を受けていたという点。
講師は趣味のダイビングのため、
しょっちゅう東南アジアへ行っていて、
直近では2週間前に行っていたというのです。
講師の相田光一がウィルスを日本に持ち帰り
感染させている元凶であると紐倉が
仮説をたて、相田光一の家に忍び込み
証拠となるものを探していました。
そこへ高家が鉢合わせをします。
この時点で二人の息があっているのが
わかりますね。
いずれ助手となるのですが、この二人の
掛け合いなどが、ウィットに飛んでいて
なかなか楽しいのです。
なんと相田光一が、スーパースプレッダー
な上に不顕性感染者(ふけんせいかんせんしゃ)
だったのです。
[center][/center]
[center]事件の謎を解くにもこんな関係図をさささっと書いてしまう紐倉。さすが![/center]
[box class=”box29″ title=”スーパースプレッダーとは?”]感染症を引き起こす病原体に感染したホストのうち、通常考えられる以上の二次感染例を引き起こす者を指す。
スーパー・スプレッダーは、自分以外の多くの人へ感染を拡大させることから、感染症コントロール・感染症疫学上での大きな懸念材料となる。
参照元:wikipedia[/box]
要は、TARSに感染したが発症しなかったので
通院もせず、検査も受けずに、大学で授業をし、
ずっとTARSコロナウィルスをばら撒き続けて
いたのです。
[box class=”box23″]他のウィルスの感染について
結核は感染しても発症するのは役1割
発症しない限りは他人に感染はしない。
ノロウィルスは5割の不顕性感染者がいる
発症しなくても他人にうつる。[/box]
相田光一が高層マンションの非常階段で
死亡しているのが見つかります。
しかも腐っていることから、何日も
誰も通ることがなかったので発見されず
腐乱してしまったのです。
相田光一が不顕性感染者の
スーパースプレッダーと証明できれば、
今後の感染症対策に大きな変化を
もたらすことができたのに。
「相田光一は殺された」
誰に?なぜ?
警察に渡す前に、粘膜組織から
サンプルを獲ろうとするが、
紐倉は片手が義手でした。
高家がサンプルを死体から取り出す
のを手伝うことになります。
高家は、元医者だったのを
多く語らず、今は塾の講師を
しているが、患者のために
熱い志のある人物のよう。
犯人は、石田智輝という学生でした。
彼の彼女がTARSに感染して死亡した時に
相田光一がタイに行ったことを自慢していた
事から問い詰めにきたら揉めてしまった
のでした。
相手が死ぬような病気にかかっているのに
撒き散らした本人は外をうろうろしていた
彼は人殺しなんだと石田は思いつめていました。
紐倉はここが違います。
「恋人を殺したのは相田光一ではない。
TARSコロナウィルスが殺した。
戦う相手は感染症だ」と。
相田光一から摂取したサンプルから
検査結果はTARSコロナウィルスに
感染していたことが判明しました。
日本のTARS対策の見直しに役立てる
事ができることになったのです。
紐倉は、あくまで科学者という立場で、
病原体の元を追求していった先に
事件解決に繋がっていくという、
事件を絡めながらのストーリー展開。
あらすじ 第2話
ガニュメデスの杯
人身売買事件
紐倉研究所は、箱根に居を構えていて、
家と研究所が兼ねられているのだが、
なんと植物園を改装した不思議な建物
にあります。
そして紐倉は金持ち(笑)
1話で紐倉と出会ってから、高家は
紐倉の助手として箱根の植物園に
住み込みで働いていました。
[blogcard url=”https://m-view.jp/inhand-place/”]
今回も牧野が事件の協力を求めて
紐倉の元に捜査協力依頼に来ていました。
人体売買のルートを追っていた
警視庁生活環境課で保険衛生事案の
操作をしていた警察官の坂部國士が
捜査中に誘拐をされたというのです。
誘拐をされたときの様子が、
防犯カメラに映っていたのだが、
そこに映っていた男は紐倉の
知り合いの男だったのです。
その男の正体は、コバヤシといい、
国際的な人体ブローカーで、
胎盤、腎臓、骨、いろんなものを
売りさばく人物。
紐倉の研究所にある骸骨標本を
コバヤシから買ったというので、
その標本の骨は本物w
写真の犯人の右手にはみな同じ
ブレスレットがされているところから
ガニメデ財団に行き着きます。
不老不死を目指す団体として、
公演などを行い、会員にサプリメント
などを売り、会員料等を儲けとしています。
代表が、瀬見まき子という女性。
永遠に若さを維持して生きれないのかを
テーマにした公演を通し、自らが若さを
保っている生き証人として会員の信頼を
得ている美魔女なのです。
不老不死を得るために、ペニクラゲの
研究をし、老化を病と捉え、科学的に
治療を施しているのです。
[box class=”box23″]ペニクラゲとは?
ヒドロ虫網に属するくらげの一種。
世界中の温帯から熱帯の海に生息をする。日本では3種が確認されている。
ふつうくらげは成長して成熟した後に死んでしまうのが、ペニクラゲは衰弱後、くらげの成長段階でありポリプと呼ばれる状態への若返りが可能。
若返りは連続して何度も起こすことが出来るため、不老不死のくらげとも呼ばれ、世界各国で研究がされている。
[/box]
上級会員には財団のブレスレットを
着用するよう義務付けられていることで
ガニメデ財団が誘拐犯だと推察した紐倉たちは
この財団へやってきます。
財団の資金源は、いつまでも若くいたい
世界中の金持ちたち。
最先端の治療を受けるには上級会員に
ならないと受けられないことになって
います。
[box class=”box23″]サプリの豆知識
コエンザイムQ10はミトコンドリアの
働きを助けるが、酸化ストレスが高まる
可能性がある。
ちなみにマウスに毎日摂取したところ
7%寿命が短くなった結果がある。[/box]
適度な運動とバランスのいい食事が
結局のところいいみたいです。
高倉が牧野にそう言ってたからw
証拠をつかむ為には、財団の中まで
入り込まないとならないと判断し、
若さを永遠に維持する研究の論文を書き、
その取引を装い潜り込むことに成功します。
やはり彼は科学者なので、ささっと
論文も書けてしまうのです。
さすが科学者です。
論文の内容はこんな感じ。
[box class=”box8″]テーマは「ホルモン」
タイトルは、
「スピロメトラ属条虫のプレロセルコイドによる長寿効果について」
このスピロメトラ属条虫の
プレロセルコイドをマウス、
ゴールデンハムスター、
下垂体摘出ラッドに感染させる。
成長ホルモン様因子を分泌し、
宿主の成長を促進させる。
成長ホルモンは、若返りの効果が
期待されており、スピロメオトラ属条虫に
よる下垂体のコントロールには
長寿効果が期待される。[/box]
この論文を、ガニメデ財団の
代表に送りつけて接触を試みます。
まんまと接触に成功します。
[center][/center]
[center]論文の内容を頭の中でまとめている間、約2時間じーと座っていると鳥や犬猫にこんな目に合っているのにも気付かず・・・[/center]
なぜか助手の高家を紐倉博士と紹介し、
自分が助手だと紹介をしてしまうのです。
紐倉博士が瀬見代表を論文の話で引き止めて
いる間に、助手の高家が色々探りまわる
という紐倉の作戦のようです。
成り代わった高家(紐倉博士として対応中)
は元医者だけあって、論文の説明も
相手の質問にも見事に答えられるという
ナイスコンビなんです。
その間に探りまくっていた、本物の紐倉が
怪しまれた上に見つかってしまいます。
紐倉は上手く逃げ切ったが、高家の身に危険が・・・!
高家が財団につかまってしまいます。
瀬見の若さを保つための実験台として
高家も利用されようとしていたのです。
運ばれた実験室に横たわっていたのは
誘拐された警察官でした。
年老いたマウスと若いマウスの循環系を
接合すると年老いたマウスが若返ったという
実験結果が発表されていました。
瀬見の若さの秘密は、輸血だったのです。
その頃、紐倉は、誘拐現場の写真に
写っていたコバヤシという男と会って
いました。
コバヤシという男は、財団に
途上国で若い人の血液を集めてきて
ガニメデで治療として輸血するという
片棒を担いでいたのでした。
それを突き詰めた警察官のせいで
若い血液が手に入らなくなる事に
瀬見は焦っていました。
輸血をやめたらまた自分が
老いてしまうかもしれないから。
そして誘拐した若い警察官を
若い血を生産する体として手に
入れるために誘拐をしたのでした。
他の血液型の体も欲しいところへ
高家が捕まってしまったのです。
若者の血で若返るなんて、
まるで吸血鬼・・・
瀬見がここまで若返りに執着するのは、
過去の体験があったからでした。
13歳の時に妹を交通事故で体が
グチャグチャになって亡くなった
経験があったからでした。
元夫は、自殺をして見つかった時には
お肉がほとんどない状態だした。
死に対して虚しさを感じ、
死を受け入れることが
出来なくなていたのです。
どこをどうやって忍び込んでくるのか
高家の危機一髪に紐倉が助けに
やってきて無傷で助かります。
紐倉がキッチンに火をつけて、
彼らの研究の全てを燃やして
しまいます。
財団の全ては紐倉の手により
壊滅となり事件は解決となります。
あらすじ 第3話
モイラの島
遺伝子診断会社の役員の事故死
まじめで努力家な上に頭がよく
金持ちで知識もちなのが紐倉。
自分で言ってしまっているので、
きっとそう(笑)
今回の牧野からの捜査依頼は、
「ファウンダープロジェクト」
についての調査。
国内最大手の遺伝子診断会社で、
紐倉が昔投資をしていた会社でした。
フューチャージーンは、ベンチャー向けの
投資会社のキガシマキャピタルから増資を受け、
園川が社長に就任をします。
そのことで、紐倉の知人は、社長から
副社長に降格になりました。
園川の口座の動きに不振なお金の
流れがあった為、調査の対象と
なったのです。
しかしフューチャージーンの社長、
園川直継は、自宅マンションから
飛び降り自殺をしてしまいます。
園川が不正な遺伝子調査をしたと
見られており、その調査のプロジェクト名が
ファウンダープロジェクト
ということなのです。
フューチャージーンは今度政府が主導する
大規模なゲノムプロジェクトを
請け負うことが内定していました。
そんな企業が違法な遺伝子調査をしていたら
大問題という事で、ファウンダープロジェクト
について調査が必要なのです。
園川直継は不動産、小売、金融などを
手がける巨大グループ、
キガシマホールディングスの
会長の園川務氏の一人息子。
園川務の健康問題が浮上してから
キガシマホールディングス次期
会長の有力候補とされていました。
園川直継の総資産は2000億円とも
いわれています。
[box class=”box1″]
- 創業者:園川大次朗
- 2代目:園川務
- フューチャージーン代表:園川直継
[/box]
キガシマの創業者の園川大次朗は
一代で巨大なキガシマグループを
作り上げた根っからの商売人でした。
紐倉が単独でフューチャージーンの
園川直継の部屋へと乗り込みます。
フューチャージーンの副会長とは、
実は、紐倉はファウンダープロジェクト
の研究で関わっていたのです。
ファウンダープロジェクトは決して誰にも
公表しないという契約を、副社長としていた
のです。
しかし、園川直継の自室には、
ファウンダープロジェクトと書かれた
メモが残っていました。
部屋には大量の書類やデータを破棄した
跡が残っておりメモは破棄損なったよう。
園川直継が、ファウンダープロジェクトの
研究データを勝手に持ち出していたのでは?
ファウンダープロジェクト=ゲノム研究
紐倉がアメリカにいた頃、
とある宗教コミュニティーに
頼まれた事が発端でした。
彼らは、500年ほど前にヨーロッパから
数百人で移住してきた人々で、厳格な
戒律だったにもかかわらず、「悪魔の子供」と
呼ばれる暴力的な人間に頭を悩ませていました。
紐倉と副社長は、そのコミュニティーの
宗教指導者に極秘に依頼を受けて
悪魔の遺伝子を探していたのでした。
孤立した小さな集団で近親婚が
繰り返されていました。
そうすると、遺伝的多様性が失われ、
特定の創始者(ファウンダー)の遺伝子が
拡がることがあるのです。
太平洋の孤島ピンゲラップ島の色情異常、
マーサズヴィニヤード島の聴覚障害、
アーミッシュやメノー派の人々の様々な遺伝病など・・
調査の結果、300年前の一組の夫婦に
行き着きついたのです。
彼らの子孫は、ドーパミンに関係する
遺伝子に大きな異常がり、暴力的で
アルコールやドラッグなどの依存症に
なりやすい傾向を持っていました。
調査結果は極秘でコミュニティーの
宗教的指導者にデータを渡した
はずだったのです。
情報が漏れないように研究発表も
しませんでした。
しかしデータは漏れたのです。
フューチャージーンの社内に
直継の協力者がいたと考えられます。
直継は自宅では大量の書類やデータを
破棄しておきながら、会社のパソコン内の
ファウンダープロジェクトのデータは
削除していませんでした。
実は直継が自宅で破棄をしたのは
ファウンダープロジェクトのデータではなく、
園川家が持つ悪魔の遺伝子のデータなのでは?
直継は、自分に流れる鬼の血を知り、
自殺をはかったのでした。
紐倉は漏れたデータ情報を回収する
方法を思いついたと言って、
副社長にかまをかけます。
会社のパソコンに残ったデータの中に
誰のかわからないゲノムが39人分
シーケンサーにかけられていると副社長
から聞きだし、データの解析を紐倉が引き受けます。
[box class=”box23″]シーケンサーとは?
DNA の塩基配列やタンパク質のアミノ酸配列を読み取る装置。
DNAは生物の遺伝情報のほとんど全てを担う分子。
引用元:コトバンク[/box]
その頃—-
高家は、文化人類学に詳しい研究者に
悪魔の子についての伝説の話を聞きに来ていました。
園川大次朗の出身地の上之宝島(うえのたからじま)
には鬼伝説が伝えられていました。
[box class=”box23″]上之宝島の鬼伝説とは?
あるとき、鬼が島に流れ着き、
男を殺して女を手篭めにした。
島民は何とか鬼を殺したが、
それ以降、島には鬼子が生まれる
ようになった。
鬼子というのは全国的に伝承で
その多くは歯が生えた状態で生まれたり、
生まれてすぐ歩いたりする赤子を不吉と
して捨てたり殺したりしていた。
しかし上之宝島の鬼子は、少し特徴が違い、
毛は巻いて赤く、肌の色は白い、
育つと身長7尺になる。
※7尺=30.303cm
例えば、乱暴で酒飲み、女にだらしなく
ばくちを打つなどという特徴もある。[/box]
今年にはいり、この話を聞きにきた者が
高家のほかにもいるという。
それは・・・
副社長でした。
高家と合流した紐倉は、副社長の
所へデータを持って現れます。
直継に頼まれて上之宝島の元島民
39人のゲノム解析をしたのは副社長で、
協力者は、副社長だと問い詰めます。
「直継が偶然ファウンダープロジェクト
のデータを見つけて、自分に鬼の血が
流れることを知り、副社長に、鬼の血に
ついて調査を依頼したんだ」
実は、副社長は、直継を利用したのです。
直継にファウンダープロジェクトの
データを自ら見せて彼の興味をひき、
出資してもらうために仕組んだもの
だったのです。
引き受けたシーケンサーに予想以上に
お金がかかってしまい、その金を出させようと
直継に、データを公表すると脅したのでした。
その時に、怒った直継が、パソコンやデータを
壊してしまったのです。
直継が暴力的な傾向にある事や、自殺も珍しく
ない一族だとプロジェクトの結果通りである事に
副社長は喜びを見ていたのです。
研究者の浅ましい貪欲さ・・・。
遺伝子解析の結果、直継は、
アルコールを含むあらゆる依存症に
なりやすく暴力性と関係のある
MAOA遺伝子の奇異をもっていたのでした。
[box class=”box23″]MAOA遺伝子とは?
MAOA(モノアミン酸化酵素)と呼ばれ、脳内で幸福度を生み出すホルモンの量を調節する役割があるのだそう。[/box]
上之宝島出身者の39人の中で
色素の薄い遺伝子を持っているものが
87%が同じような傾向を持っているのです。
なぜ直継が自分の遺伝子に興味をもったのか?
直継は、自分の子供にも鬼の血の
遺伝子が流れるのを恐れた為、
子供を持つことを嫌がっていたのでした。
しかし母親は、直継に隠れて出産を
していたのです。
それを最近、直継が知ったため、
息子に流れる遺伝子を恐れたのでした。
会長の務氏は、息子の直継が赤い毛をして
生まれてきた時からお前には鬼の血が
流れているから気をつけろと言い聞かせて
きたというのです。
遺伝子というのは、瞳の色、髪や肌の色は
変えることはできない。
でも身長は栄養状態が関係するため、
必ずしも遺伝子に勝てないわけではない。
人生は、生まれた時から定められている
ものではなくて、この世界と反応して
変化していくものなのです。
39人のゲノムデータの中から
見つけたひとつのデータは・・・
直継の息子、奥さんが隠れて産んだ
子のデータなのでした。
紐倉は、会長の元へそのデータを持って
会いにいきます。
そして遺伝子解析の結果、直継には
アルコール依存症になりやすく、
暴力性を持つことを告げます。
務会長は、上之宝島の出身だから
そんなとこは知っていると驚きません。
なぜ直継が、自分の遺伝子に興味を
持ったかの理由が紐倉の持ってきた
データにありました。
データには、孫のアユム君の連絡先が
記されていました。
しかし会長は一瞬の迷いもなく
シュレッダーにかけてしまいます。
会長は、子育てに失敗したことを
悔いていたのです・・・。
「人生は、生まれたときから定められて
いるものではなく、この世界と反応して
変化していくものなんですよ」
会長には、紐倉の言葉も
届かなかったのでした。
場面は変わって—–
キガシマ不動産主催の
子供と家族の未来絵画コンクール会場。
プレゼンターとして出席していた会長の
前に現れたのは、大賞を獲ったアユム君でした。
大賞の感想を聞かれて、語った言葉が
初めて孫と対面をする会長の心が溶けた。
「お父さんがいない環境で育ってきたアユム君は
寂しいとおもっていたけど、自分の周りには
お母さんや先生やお友達がたくさんいるので
家族がいっぱいいると思っています。」
務君が大賞のコメントを求められて
答えた言葉でした。
これを聞いた会長の目から涙が
零れ落ちるのでした。
[box class=”box1″]脳や体は、トレーニング次第で
変化させることができる。
遺伝子の働きコントロールすることが
できるのだ。
そのためには、何年にもわたる
努力が必要とされる。
完全にはコントロールできない環境で
努力を続けるには、自分を信じるしかない。
自分は、学問に秀でた民族だ。
自分はスポーツのできる人種だ。
自分は芸術的な家系だ。
自分は善人、努力家。
そう信じるしかないのだ。
直継は、自分は鬼の子孫だと信じた
ゆえに、苦悩に勝てなかったのだ。
[/box]
調査結果を聞きにきた牧野に、
調査結果をどうなったと聞かれ、
紐倉と高家はすっとぼけまくります。
調べても分からなかったと。
ドラマ化について
インハンドは、単行本として3話のみ
収録されいますが、続編が進んでいる
ということなので、ドラマが始まるころ
には、まだ続きができるかもしれませんね。
結局、紐倉博士の右腕がなくなった
理由は原作の中でも明かされていませんでした。
そしてこの漫画の特徴は、科学者という事で
事件に数多くの専門用語が使われています。
舌を噛みそうな用語がずらずら。
最初原作を読見始めた時は、言葉が難しく
どうしようかと思ったのですが、
気付けばあっという間に、読み終えていました。
遺伝子や、ウィルス、ゲノムなど
今生きている人間私たちにも大きく
関わるものなのがわかってくると思います。
[box class=”box27″ title=”参考文献”]
- 寄生虫学テキスト第3版:
上村清(著) / 井関基弘(著) / 木村英作(著) / 福本宗嗣(著)
文光堂 - 重症急性呼吸器症候群(SARS)のサーベイランスのための症例定義:
NIID国立感染症研究所 - さらば厚労省 それでもあなたは役人に生命を預けますか?:
村重直子(著)
講談社 - アンチエイジング医学の基礎と臨床 第3版:
日本抗加齢医学会 専門医・指導士認定委員会(編集)
メジカルビュー社 - 老化の進化論 小さなメトセラが寿命観を変える:
マイケル・R・ローズ(著) / 鰻原多恵子(翻訳)
早川書房 - レッドマーケット 人体部品産業の真実:
スコット・カーニー(著) / 二宮千寿子(翻訳)
講談社 - すばらしい人間部品産業:
アンドリュー・キンブレル(著) / 福岡伸一(翻訳)
講談社 - 進化医学 人への進化が生んだ疾患:
井村裕夫(著)
羊土社 - 不思議の海(別冊日経サイエンス192):
日経サイエンス編集部(編集)
日経サイエンス社 - 自閉症遺伝子 みつからない遺伝子をめぐって:
ペルトラン・ジョルダン(著) / 林昌宏(翻訳) / 坪子理美(解説)
中央公論新社 - 天才を考察する 生まれか育ちか論の嘘と本当:
デイヴィッド・シェンク(著) / 中島由華(翻訳)
早川書房 - 暴力の解剖学 神経犯罪学への招待:
エイドリアン・レイン(著) / 高橋洋(翻訳)
紀伊国屋書店
[/box]
この参考文献をずらっと見るだけでも、
内容がいかに本格的なのかが
わかりますよね。
書いているうちに、どんどん
興味がわいてきたりして(笑)
本格的な科学者としての要素と
事件性の要素と山Pのかっこよさと
愛嬌があれば、面白くないわけないですね。
ドラマ放映スタート
放送日時:2019年4月より毎週金曜22:00~22:54
- 原作:朱戸アオ「インハンド」(講談社「イブニング」連載中)
- 脚本:吉田康弘ほか
- プロデューサー:浅野敦也(TBSスパークル)、佐藤敦司(TBSスパークル)
- 演出:平野俊一ほか
原作とドラマの比較のポイントは?
原作とドラマのここを比べるのも
面白いかもというポイントを
チェックしてみたいと思います。
- 見た目
- 紐倉研究所
- セリフ回し
- 紐倉と高家と牧野の関係
- 唯一の女性の牧野
- ストーリー
1.見た目
[yoko2 responsive][cell][/cell][cell][/cell][/yoko2]
肩にオウム乗せれば、完璧です(^^)
山Pってやっぱりイケメンですね。
2.義手(ロボットハンド)
原作では義手であることを
微塵も感じさせない紐倉ですが、
時折、右手をなくした理由について
ふと目が遠くなる事があるんですね。
山Pに合わせてロボットハンドが作成された
ということですが、山Pがはめると、なんか
かっこいいんですよね。
元からこんな感じだったんじゃないかと
錯覚するくらい(笑)
そこも注目してみると楽しいかもしれません。
本当に義手といえど、手と同じような精巧な
作りになっていて、驚きますよ。
山Pがインハンドになってしまった
深い闇の部分をどう魅せてくれるかも
見所です。
3.紐倉研究所
紐倉の研究所があるのが、
箱根の植物園の中にあるんですね。
原作はこんな感じです。
HAKONE TROPICAL PLANT GARDENと
書かれています。
[center][/center]
ちょっと素敵な雰囲気じゃないですか?
ドラマ化になった場合、この建物も
かなり見所だと思います。
ネコと犬も研究所で飼っています。
原作では一度も名前を呼ばなかったので、
名前はわからないのです。
もしかするとドラマでは名前で呼ぶかも
しれませんね。
緑に囲まれた大きな敷地内
にたたずむ山P。
想像しただけで、絵になりますね。
個人的にも、研究所の実写が
どんな雰囲気になるのか
めちゃくちゃ楽しみなんです。
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[center]だいたい研究所は散らかり気味で、高家が片付けている。[/center]
4.セリフ回し
専門用語がこれでもかと出てくるシーンが
多い撮影になると思います。
セリフを覚えるのも大変そう~!
原作では、当たり前のように専門用語を
語っている紐倉たちですが、ドラマの中で、
どれだけ専門用語をさらりと見ている側に
届けられるのか、ここも見所となります。
原作を読んでいても、専門用語は分からない
のですが、不思議とストーリーに違和感なく
読めました。
なのでセリフになっても、すんなり受け入れられる
のではないかと思います。
5.紐倉と高家と牧野の関係
紐倉の変人ぶりを山Pが演じるわけですが、
飄々としていて、賢く、金持ち(笑)、
人の心にズカッと入るくせに、どこか謎。
ちょっと勝手だしw
紐倉の助手となる高家と紐倉の、二人のやり取りが
このドラマの面白さの明暗を分けると
思います。
原作では、専門用語を随所にちりばめ、
二人の駆け引きと距離感、どんどん
深まっていく信頼感など微妙な心の
動きもキュンとくるシーンがあります。
それを山Pと濱田岳さんが演じると、
もっとリアリティがあって、ただ面白い
だけじゃなく人間の心の深いところを
えぐってくるようなシーンもあるのではないでしょうか。
濱田岳さんがどう高家を演じるのか
楽しみですね。
高家は、元医者だったこともあり
専門性は高く、医者を辞めた理由などは
原作でもはっきりとさせていませんが、
過去に悲しみを抱えていそう。
次第に、紐倉のペースにうまく
乗りつつも、ナイスアシストで
今年一番のナイスコンビキャラに
なるのではないでしょうか。
[center][/center]
[center]二人はいつもこんな感じで言い合っていますが、すごく仲良しに見えますw[/center]
6.唯一の女性の牧野
ここは、一番気になる人も多いのでは?
内閣情報調査室健康機器管理部門の
切れ者の官僚というスゴイできる女です。
事件の究明を任されるかなり頭が切れる、
冷静沈着でちょっと塩対応な感じが、
原作では描かれています。
それでいて、絶対美人だと思います!
でもどこかおっちょこちょいだったり
するのが愛嬌もあり、いい役どころだと
思います。
ドラマでは菜々緒さんが演じられますが、
容姿は原作を読んでいたのと全く違和感なく
超はまっていると思います。
ちょっと冷たそうな雰囲気とか、
美人でスタイルがよく、賢そう。
原作の中には、牧野がものすごく
天然なところも描かれていて、
ちょっと可愛くさえ思えるんですよ。
菜々緒さんの、ちょっとキャラ崩壊する
所も見れると楽しいだろうなと思います。
色々謎も多い女性ですが、紐倉博士とは
恋沙汰などは一切書かれてなかったけど
最終的には、そんなほのかな部分もあると
もっと楽しいだろうなあ。
原作を読む限りでは、恋愛系はなさそうですが。
菜々緒さんの美しさもドラマでは
楽しめそうです。
7.ストーリー
見所がたくさんあるのですが、
ストーリーがかなり面白いので
ドラマも忠実に脚本が書かれるのでは
ないかと思っています。
遺伝子などから絡んでくる
人間の心の奥底みたいなのが
非常に感動的なんですよね。
登場人物の生きている背景を
感じながら見ていると、きっと
より深く物語りに入り込めると
思いました。
原作にはないところも、ドラマでは
あるかもしれませんので、違いを
発見してみるのも面白いかも。
感想とまとめ
難しい専門用語が割りと出てきますが、
読み進めているうちに、あっという間に
読み終えてしまいました。
事件が絡むドラマ性が強いせいですね。
また紐倉がイケメンなのと、金持ちなのも
楽しいなと思います。
高家のナイスアシストもあり、
事件解決後は、爽快感すら感じました。
総合的に、設定の面白さがあるため、
研究所の植物園がどうゆうリアリティを
もたせてくるのか、楽しみだし、なんと言っても
原作のストーリーが賢くて面白い!
一番の見所は3人が交わす言葉の妙だったり、
ウィットに飛んだ言葉のキャッチボールも楽しいと
思います。
3人がどんどんいいチームになっていく様も
見所だと思います。
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