店長になってから数年たつと、本社で企画や広報などの職種になれるものかと考えた事がある人も多いのではないでしょうか。
実際私も、店長に出世してその先を考えた時、本社の企画や広報に異動できないものかという野望を抱きました。
やってみたい!そのブランドが好きであればあるほど、そう思うものではないでしょうか。
アパレル店長が企画や広報になれるのか?
私の場合は、異動することも叶わず、企画や広報になる事は叶わなかったんですよね。
最終的に、他職種へ転職という道を選びました。
本当に異動願いを出せば、企画や広報になれるのか、そのためには、どうするのか、また会社というのはその願いにどう答えてくれるのかを書きますね。
- 会社へ異動願いを提出
- 会社の序列
- 販売員の立ち位置
会社へ異動願いを提出
やりたい!という気持ちを実現させる為には、会社へ異動願いを出すのが、まともな社会人のする事だと思ったので、まずは、部長に「企画や広報をやってみたい」と気持ちを打ち明けてみて様子を伺いました。
部長は普段はぬぼ〜としているように見えて、ばりばりの会社人間サラリーマンなので、いくらアパレルと言っても会社のイエスマンなんですよね。
言う相手を間違えたかもしれないと思ったけど、もう言ってしまったものは仕方ない。
異動願いを出します!と宣言したものの、部長はあきれたような顔で、私を見てごにょごにょと口元で何かを言って居ただけでした。
空気から察すると、「企画や広報にはなれない」という事なんでしょう。
瞬時にそれは察したけれど、あきらめきれなかったので、直接会社へ異動願いを出してみました。
窓口が誰なのか店長という立場でもよく分からなかったんですよね。
普段売場にいる私たちからは、会社の中の事は、本当のところ秘密めいた所が多かったからです。
人事異動とか、お給料とか、評価とかその辺の事情は私たちに伝わる事はなかったです。
この私の異動願いは、瞬時にもみ消されてしまいました。
会社の序列
アパレルだけに限らないかもしれませんが、会社の序列って、未だに年功序列だったりしませんか?
ずいぶん最近では、実力主義だからと謳っている会社も増えてる傾向にありますが、大手の会社は昔ながらの固執した年功序列が根強く充満しています。
そこに、学歴も加わって来ます。
これは私のいた会社の例となりますが、年功序列、高学歴主義なんですよ。
私は、高卒で働きに出たので、まず学歴で、即座にもみ消された訳なんです。
なぜそれが分かったかというと、部長に直接聞き出したからです。
部長は回りから嫌われていた人で、そこを逆手にとって私は部長と仲良くしていました。
そうする事で、いい商品を多めに回してもらえたりするからなんですよ。
嫌いでも仲良くしておけば、絶対に有利ですからね。
だから実状を聞き出す事ができたというのもあります。
部長が言うには、会社は、大学卒しか本社には入れないし、販売員になりたい人が少ないので、店長をやっている私のような存在は販売から手放したくないんだと言う事です。
学歴を言われたら、もう何もかもストップじゃないですか。
じゃあ、大学卒だったら、異動できたの?と言えば、企画や広報は人気のポジションで、よほどの事がない限り異動がないところなんです。
高給で、花形で、やりがいのある仕事なので、なれる人というのは、ほんの一握りの人だけなんです。
でも現場の事は店長が一番よく知っている!と、叫ぼうもんなら、面倒くさがられて、店長で居る事も危うくなる。
会社とは、そうゆうところだと私は知りました。
有能とかそうゆうのもあるでしょうけど、その前に、販売の経験もした事ない人が、本社で偉いさんをやっていたりするんですよね。
古い体質の会社は、そうゆう内情でなりたっていると思いました。
販売員の立ち位置
販売員ってなんだろう?と考えてしまいましたね。
はじめてアパレルに入ったときは、店長になる事に憧れて、店長になったら売上を上げて、スタッフを育て、ショップを自分のカラーに染めて行く喜びに浸り、気付けば年を重ねているよな感じかなと思います。
私は年齢の割に若く見えたので、回りの人よりも長く花形のブランドに居る事ができました。
でもそうでない人や、もっと年齢を重ねた人は、やっぱりミセスブランドに異動になり、よくあるショップではなく、平場のニット売場などで働く事になるんですよね。
それを楽しんでいる人もいるだろうから、それを卑下をするわけではないですが、出世して、お給料アップさせてやりがいを持って働きたいと思う私たちにとっては物足りないんです。
その未来を考えたら、販売員の立ち位置とはなんだろう?
店長になりたがる人が少ないのは、お給料の安さや、売り上げのプレッシャーだけではないような気もします。
今はいいんですよ。今この瞬間は、店長としてばりばりやっている時は、迷うことなく楽しいはずなんです。
気付いたら、50歳を過ぎてたとか、いつの間にか老けたな自分とか思った時には、遅いような気がしてしまったんですね。
接客が好きで、どんなお洋服も関われるのが嬉しいのという人は、販売員で居る事が、幸せだと思います。
販売員は、売る人です。
数字を作るのは、営業の仕事ではなくて、販売員の仕事です。
だから本当の営業マンは自分じゃないか!って気付いたり(笑)
アパレル業界の販売員の未来は、なかなか厳しいと思いますので、今からどうなっていきたいのか、ちゃんと考えておいた方がいいと思います。
これは私が失敗したので、言っておきたいなと思います。
店長の出世や異動が難しいとなるとその未来は?
店長の先の出世や異動が難しいとなると、その先はどんなステップアップがあるのでしょうか?
個人によってその物差しは違うので、必ずしも自分が思い描く未来がステップアップだとは限りませんけど、だいたい世間的にこんなところでしょうか。
私の会社が大卒以上という線引きがあったので、断たれただけかもしれませんので。
勿論例外で、販売員から広報や企画に異動出来た人もおられると思います。
- 店長のまま販売員として働く
- 他ブランドへ転職
- 他職種へ転職
- 寿退職
店長のまま販売員として働く
接客が好きという気持ちが強い方なら、ずっと販売員としてショップに立ち続けるというのは、凄い事だと思います。
一度、私が短期バイトをしていたショップの店長は、50代の方でしたが、感覚が若いというのか、メラメラ女子で、とにかく給料をすべて社販や化粧品にかけたいた方がいらっしゃいました。
化粧品はお高いやつですよ。それを、顔だけじゃなく何万もするものを体中に塗るんです。
すぐに化粧品はなくなるので、月に何万化粧品を買っているんだろうと思っていました。
彼女なりに年齢と戦ったいたのかなと思います。
自分が年を重ねるたびに、あのときの彼女の笑顔の下の焦りに想いを馳せてしまいます。
そこまでして、そのブランドで店長としていたかったのだと思います。
絶対、おばちゃんブランドには行きたくない!と言っていたのを聞いたから。
ブランドにこだわらなければ、もっと販売員という仕事を楽しめたかもしれませんね。
こだわらない事が長く販売員として活躍できるポイントのような気がします。
他ブランドへ転職
自社で出世の道が断たれたのなら、オープンにしている会社に転職するのも一つの手だと思います。
私の場合は、すでに年を重ねていたのもあり、他ブランドへの転職は断念しましたが、まだ30代後半ならチャンスは山の様にありますよ!
一番ほしい年代であり、キャリアを持っているのだから、それはもう大歓迎されると思います。
店長の上のグランドマネージャーになれるとか、そういう序列から解放される会社にチャレンジするのも手です。
もしかしたら、広報や企画にも入り込めるチャンスがあるかもしれませんよね!
他職種へ転職
販売員でない仕事へ転職する事も、チョイスの一つです。
例えば、資格を取ったり、勉強してデザインソフトを使えるようになるとか、まだ出直しもきくと思います。
私は実は、デザインの勉強をしながら友人のデザイン会社でバイトをさせてもらっていました。
現場で学べるラッキーな環境でしたので、アシスタントのアシスタントのような事をしていました。
それでもソフトが使えるようになりましたので、思い切って、通販会社のデザイン部門に転職チャレンジを試みました。
いくつも落ちまくりましたが、販売で店長をやっていたというのも買われて、ある会社に就職が決まりました。
そういう道もあるんですよね。
あなた次第です!
寿退社
これが一番華々しい感じがしますね。
これも年齢を見極めて早めに決断するのがベターかと思います。
10年以上つきあっていて、結局結婚する機会を逃して、お別れに至ったスタッフを実は数名知っています。
販売員って、店長になる前が一番何でも出来るような気がするんですよね。
店長になったら、責任がのしかかるので、ある程度縛られるんです心が。
だから天真爛漫にスタッフとしてやっている時に、店長の先の未来をしっかり考えておくのをお勧めします!
寿退社はめでたいし、辞めます!というのもいいやすいし、なのに御目出度うと言ってもらえるので、最高の職場異動ですよね(^^)
アパレル店長は異動して、企画や広報になれるのかのまとめ
単刀直入に、アパレル店長は、企画や広報等の異動は、出来ないと言い切ってもいいと思います。
いや、できますよ!というブランドがあったなら、大きく手を振って教えてあげてください。
他ブランドへ移籍しますので!
ちょっと未来がないような事を言っているように聞こえたかもしれませんが、企画や広報などの本社異動は、ほぼ出来ないというのは、事実として知っておいた方がいいと思います。
その上で、自分なりの異動先を考えてみて下さいね(^^)
もし本当に企画や広報になりたければ、他の職種でなる道だった考える余地はありますし、異動だけが道ではありませんので。
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