ずっと深刻な皇位継承の問題が話題になっています。
皇位継承はなかなか複雑なようでして、私はよく分かっていなかったので、この機会に色々調べてみることにしました。
自分自身が分かるように、高度な表現はせずに簡単にわかりやすく書いてみました。
皇位継承で女性天皇が認められない理由とは?
皇位継承で問題になっているのが、女性天皇を認めるか認めないかという事ですね。
事情を紐解いて見ましょう。
女性天皇が何故認めなれないのか。
戦前の皇室典範も戦後の皇室典範にも「男系男子」を天皇継承の条件として定めているからなんです。
歴史の中で、男系の女性天皇はいたのですが、女系の女性天皇はいませんでした。
皇室典範(こうしつてんぱん)とは?
皇位継承,天皇・皇族の身分など皇室に関する重要事項を定めた法律(1947年)
旧皇室典範(1889年)は大日本帝国憲法と同等の形式的効力をもつ国の最高法規で,議会も干与できなかった。しかし現在は憲法に付属する法典の一つ。
ここで勘違いしやすい「男系」「女系」の意味を見てみましょう。
- 男系:父親か祖父などが男性の天皇
- 女系:父親が皇統に属さない天皇=母親しか天皇の血統に属さない天皇
(引用元:コトバンク)
なるほど、冷静に考えるとわかりやすいですね。
皇族の家系図をみてみると、天皇陛下の娘である愛子様が男系となるわけですね。
では、男系の愛子様なら問題がないのでは?
愛子さまなら問題ない?
女性天皇誕生でもいいんじゃないか?と思ってしまうのですが、ここで現在の皇室典範の定めが大きな障害になってしまいます。
愛子様が女性天皇として即位されたとして、一般人を皇室に入れたとすると、愛子様の次の天皇が、男であろうとも女系の男子となってしまうんです。
男系男子を天皇継承に定めている為、この時点で125代続いてきた皇室の伝統や文化が壊れてしまい、別の皇室、皇族となってしまいます。
男系天皇が終わってしまうという事です。
別に女性天皇でもいいんちゃうの?
男系男子が天皇継承で決まってんねん!
そこで2001年(平成18年)愛子様が生まれたときに、当時の小泉首相が「女性天皇」「女系天皇」の問題について検討をし始めました。
その時出た答えが、女性天皇、女系天皇を容認するというものです。
直系の天皇の最初の子供を優先する
これで丸く収まるかと思いきや、男系の伝統を重要とする団体が猛反発を起こします。
2006年に、日本会議が「皇室の伝統を守る1万人大会」が、男系の伝統を重視する事を猛烈に訴えたのですね。
皇室の伝統を守る1万人大会って?
日本の皇室に2千年以上伝わる、男系継承の伝統を守るべきと考える人々が集まった大会
当時の日本って、映画などでよく見る戦後の、がちがちの日本国愛者のようです。
私としてはちょっと怖い(汗)
更にこの年に、悠仁さまが誕生した事もあり、ウヤムヤになってしまいました。
なぜ小泉首相が女性天皇、女系天皇を容認すると結論付けたのかも気になりますね。
これには驚きの事実があったからです(驚)
小泉首相が女性天皇・女系天皇を容認すると言った理由
天皇は125代に及んで継承されてきていますが、その約半分が「側室」の子供と言われているのです。
側室というのは、第2婦人、第3婦人などのことだって!
うわあ、絶対側室なんていたら嫉妬してしまいます(涙)
この時代の女性はすごいな。
側室の子供ではない天皇は、なんとたった3人のみという・・・
- 109代 明正天皇
- 124代 昭和天皇
- 125代 現 上皇陛下
ちょっと驚きですね!!
その当時は側室という制度が普通にあったので、不思議な話でもないのかもしれません。
現在は側室制度なんてないので、男系の伝統を守りたくても難しい状況なのですね。
それで小泉政権時代に、女性天皇、女系天皇を容認して皇室を守ろうとしていたんです。
なのに、猛反発をしていた団体は、本気で皇室の継承を考えていたのかな?と不思議になりますが、その圧力で容認された女性天皇の話は消えていきました。
第一に、悠仁さまの存在が大きかったのでしょう。
ただ考えが、ここまでで止まってしまっているんですよ。
その先が問題だったんですよね。
この時には、秋篠宮文仁親王が継承するという考えがあったからとも思います。
当時に今現在の状況は考えらえなかったんでしょう。
だから女性天皇が認められないままなんですね。
でも過去にはどれだけの女性天皇がいたのでしょうか。
歴代の女性天皇
・33代 推古天皇(すいこ):592年 – 628年
・35代 皇極天皇(こうぎょく):642年 – 645年
・37代 斉明天皇 (さいめい):655年 – 661年
・41代 持統天皇 (じとう):686年 – 697年
・43代 元明天皇 (げんめい):707年 – 715年
・44代 元正天皇( げんしょう):715年 – 724年
・46代 孝謙天皇 (こうけん):749年 – 758年
・48代 称徳天皇 (しょうとく):764年 – 770年
・109代 明正天皇 (めいしょう):1629年 – 1643年
・117代 後桜町天皇 (ごさくらまち):1762年 – 1770年
※109代明正天皇は側室ではない天皇です。
歴史の時間に習った覚えのある名前が出てきました。
でもすっかり忘れているものですね。
推古天皇なんて一番印象に残っている名前です。
歴代の女性天皇がいるという事実だけでは、簡単には皇位継承は行きません。
では差し迫った皇位継承はどうなるんでしょうか。
女性、女系天皇が認められなかったらどうなるの?
女性にばかり目を向けていましたが、実際に皇位継承順位は、悠仁様が優先となります。
そう男系男子なんです。
秋篠宮文仁親王(あきしののみや ふみひとしんのう)の長男で悠仁様がいますよね。
眞子さまと佳子さまの印象が強すぎてちょっと忘れがちですが(汗)
悠仁さまになってもらえば解決?
そう、継承できるであろう男系男子は、悠仁様だけなんですよ。
父親の父・秋篠宮文仁親王が拒否っているので、必然的に悠仁様になるという事です。
秋篠宮文仁親王が拒否するのは、年齢的な事を考えても現実味がないので仕方がないことですよね。
きっと令和の時代は30年は続くだろうし、その時、秋篠宮文仁親王は80歳を超えてしまう・・・
仕方ないです。
じゃあ、悠仁様に継承してもらえば事は収まると思いますよね。
私は思っていました(^^;)
ところがその先が問題なのです。
悠仁様が皇位継承をされたとしても、ここで男子が出産できなければ、男系男子の天皇は途絶えてしまうんです。
それこそ自然消滅ですよね。
側室制度はもうないのですから、どうしようもないですよね。
そうなってくると悠仁様とご結婚される方は超プレッシャーですよね!
めっちゃプレッシャーやん・・・
なんか怖い・・・(^^;)
だからこそ、女性天皇を容認することが必要となりますね。
男系天皇を維持していくには、愛子さまが女性天皇として継承し、旧宮家の誰かが皇族に復活して、男系男子と結婚をすることです。
でもご本人に気持ちがないと可哀想すぎますね。
それでも継承しつづけるために、政略結婚のような過酷な状況です。
そうなると、絶対に女性天皇の容認が必要ですね。
ただその容認が認められるのは、なかなか一筋縄ではいかないのも現実なんでしょう。
悠仁さまに、男子が産まれるのが1番丸く収まりそうですが、1人じゃダメなんですよ!
数人男子が産まれないと、男系天皇として継承し続けることが無理なんですよね…
これ、絶対に結婚する女性は、いたたまれない圧や誹謗中傷されそうで、考えただけで泣きそうです。
国民が小室さん問題で、かなり秋篠宮に不安を持ってしまったのも事実ですから。
まあもう小室さんは、皇室ぬけたようなもんだしね
多分、女性天皇容認は先延ばしにされて、悠仁さまに期待をするだけの流れになりそうですよね?!
実際には、悠仁さまではなくて、結婚する女性が一番辛いことになりそうです。
私は、女性天皇容認が必要だなと思いましたよ。
日本国民がどう思っているかちょっと声を集めてみました。
国民の声
女性天皇と女系天皇の違いを説明するときに「小室圭さんが皇室に入るのが女系天皇」と説明するとほぼ100%女系天皇制反対に持っていけるので小室圭は偉大w
女性天皇と宮家問題、女性差別じゃなく男性拒否だからね。女性宮家がOKならば例えば小室氏が高いところから手をすることになる。これがとにかく感情的に嫌だってこと。眞子さまや佳子さまはわかるが、それとくっついた男はバツ!
女性天皇と、女系天皇は全く違うことを知らなかった。佳子、女性天皇は存在下が、女系天皇は存在していない。存在していたら、天皇家の血統はそこで終わった。Y染色体は男性にしか存在しない。それをひたすら2600年以上にわたり繋いできたのが天皇一族。ここを国民が理解しないとこの議論はできない。
男系女性天皇はいても、女系天皇はいない。この違いが天と地の差という事を改めてしる。
女系天皇の賛成意見が多いことに対して、「女系天皇と女性天皇の理解ができていないからだ」ってよく見ますよね。理解している上で賛成してるんですよ!
まとめ
- 女性天皇が認められないのは、戦前の皇室典範も戦後の皇室典範にも「男系男子」を天皇継承の条件として定めているから。
- 悠仁様が継承されるのが男系天皇として期待される
- 悠仁様から男系天皇を以降も継続させるには、男子出産を一人ではなく数人生むことが必須になる
- 女性天皇の容認は一度は検討されたので、また検討されることも考えられる
愛子さまも、悠仁様もみんなが無理なく素敵な方とご結婚されることを祈ります。
天皇家の血統は途切れさせられないのが一番の問題ですよね。
戦前の皇室典範は、変えられないものなのでしょうかね。
皇族もいろいろ大変ですね(汗)