イチロー国民栄誉賞辞退の言葉の理由と引退後は受けるのか?

国民栄誉賞にこれ以上いないというくらい
イチローにはふさわしい賞だと思いますが、
過去に2度辞退をしています。

その辞退の理由と今後は受けるのかを
まとめてみました。

目次

イチローが国民栄誉賞を辞退した言葉と理由と今後の可能性は?  

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国民栄誉賞辞退の言葉と理由

イチローがメジャーへ拠点を移してから
早19年という、びっくりするほどの時間が
たっていました。

過去にイチローは国民栄誉賞の話がありました。

しかしその2度とも、イチローは辞退をしています。

  • 2001年 1度目の国民栄誉賞辞退
  • 2004年 2度目の国民栄誉賞辞退

2001年

2001年4月、この年はメジャーに来て間もない頃でした。

そんなイチローになぜ国民栄誉賞が授与される
事になったのでしょうか。

2001年のイチローは、MVPと新人王の
ダブル受賞
を果たしました。

これが国民栄誉賞の対象となったのです。

[box class=”box1″ title=””]
まだ現役なので現役を引退した後に国民栄誉賞の受賞にふさわしい人物か判断してほしい。[/box]

一度目はまだまだメジャーでこれから実績を
積んでいこうとしている矢先
だったので、
なんとなく理解できるような気がします。

2004年

2004年の2度目のオファー時は、
イチローがMLB年間最多安打記録更新
を打ち立てたときでした。

[box class=”box1″ title=””]
「今の段階で国家から表彰を受けると、モチベーションが低下する」[/box]

この時も、辞退をしている理由は、
まだこれからもっともっとやりたい事や
達成したい目標がイチローの中にあったのでしょう。

この謙虚さというか、野球一筋な強い意志を
感じますよね。

メジャーに行って、外国人となった時に、
人知れず辛い時期もあったとイチロー自身が
語っていました。

どちらかというと、辛い状況などを
打破するために一生懸命だったのでは?と
想像できますね。

国民栄誉賞どころではないくらい大変だったのでは
ないでしょうか。

それと同時に、イチローは国民栄誉賞に
興味がなかった事と、政治に利用される事を避けた

とも言われています。

なんとなく、イチローならきっぱりそう言って
しまうのも納得がいきますね。

引退後は引き受けるのか?授与はいつなのか?

イチローが引退した今、国民栄誉賞を引き受けるのかどうか、
過去に授与した選手を例に見てみましょう。

過去に授与された野球選手

記憶にまだ新しい松井秀喜です。

[center]松井秀喜ヤンキースで活躍し国民栄誉賞受賞[/center][center]引用元:朝日新聞[/center]

ニューヨークヤンキースに移籍してメジャーで活躍した
ゴジラ松井は、38歳で引退し、2013年に国民栄誉賞を
受賞されました。

しかし、松井の受賞には世間がみな何故?と
思うような背景がありました。

終身名誉会長の長嶋監督とのダブル受賞
だというのです。

松井秀喜はイチローに負けず劣らず、このような
賞などに興味をもっておらず、また、巨人軍の監督にと
オファーされても、ソッポを向いていた人物です。

イチローも監督の話には間髪入れずに絶対にないと
言い切っていましたよね。

二人の野球に対する純粋な愛とストイックさや
謙虚さなどが似ているなと思いました。

しかし、松井秀喜は、受賞を受けました。

なぜなら恩師の長嶋監督とダブル受賞といわれ、
断ることができない状況だったからです。

もし単独で受賞なら断ったとインタビューでも
言っていましたよね。

これには、世間も違和感を覚えており、
松井がなぜ受賞なんだと叩かれました。

それだけ長嶋監督が偉大な存在だったからなんですね。

その監督とダブル受賞なんて、まだ松井は若いとか
そんな大記録も打ち立ててないなどと痛くもない腹を
探られました。

これには、こんなことがありました。
スポーツ紙デスクの証言で明らかになったのですが、
政治と読売が仕組んだダブル受賞だったのでしょう。

[box class=”box1″ title=””]「3月23日、原辰徳監督が安倍晋三首相と築地で会食したと聞いて、あれっと思ったんです。
開幕を間近に控えた原監督がオープン戦の後にわざわざ総理のもとに駆けつける理由がわからないし、二人は特別親しい間柄でもない。
そのうち、首相が旧森派だということに気がついた。
森喜朗といえばナベツネさん(渡邉恒雄・巨人軍球団会長)の盟友。
これは何かあるぞ、とピンときました」引用元:日刊現代[/box]

イチローが政治に利用されるのを嫌って辞退を
したという事からも察しがつきますが、言葉は悪いですが
利用されたような恰好になりました。

実は、松井秀喜は単独でも、受賞するだけの記録を
打ち立てていました。

日米通算2000本安打、500本塁打をクリアし、
日本人初のワールドシリーズMVPに輝いたのです。

しかし長嶋監督の存在が大きすぎて世間には、
記録は記憶から流されて、長嶋監督だけを称賛する
という松井にとっては、本当に気の毒としか言えない
受賞でした。

イチローの他に、国民栄誉賞を
過去に辞退した野球選手がいました。

その選手の辞退の言葉と理由がとても
素敵なので例に挙げてみます。

「世界の盗塁王」福本豊

1969年に阪急ブレーブスに入団し、
1972年にはシーズン106盗塁で
メジャー記録を更新しました。

1983年にはルー・ブロックの持っていた
通算盗塁記録を抜く939盗塁を達成して
受賞のオファーが来たのです。

しかし、福本豊は辞退をしています。

[center]福本豊現役時代盗塁王国民栄誉賞辞退[/center]

辞退の言葉が印象的で、さすがだなと思わせる粋さです。

[box class=”box1″ title=””]「ボクは、麻雀はするし、タバコも吸うし、悪いことばかりしてましたから。
受賞してたら、ちょっとしたことでも、ああだこうだいわれたり書かれたりするでしょう。
他の受賞者にも迷惑がかかるから、やっぱりもらわんで良かったです」
引用元:週刊現代[/box]

なんかちょっと笑ってしまいましたが、
実は本当の理由はほかにありました。

[box class=”box1″ title=””]「王さんが世界記録を作ったことで創設されたのが第1号。
ボクも世界記録やからということでしたが、ボクには王さんのように野球人の手本になれる自信がなかった。
野球で記録を作るだけでなく、広く国民に敬愛されるような人物でないといけないという、当時のボクなりの解釈があったんです」引用元:週刊現代
[/box]

王さんといえば、言わずと知れたホームラン王ですね。

先輩後輩関係なく、リスペクトを自然とできる
人たちなんだなと思いました。

辞退した理由が、なんとなく理解できるような
気がします。

となると、松井秀喜の重責というか心中を
察してしまいます。

イチローは、きっとそういう事すべてを
見越して、辞退をしていたと思いますし、
自分の記録よりも喜んでくれるファンや
チームメイトがいることが嬉しい
と答えています。

どこまでも、イチローはかっこいい野球選手
だなと思わされます。

ただただ野球が好きだったんでしょうね。

引退後は国民栄誉賞を引き受けるのか?

ここまで見てくると、イチローは受賞を辞退
してしまうと思われますよね。

しかし、引退してこれだけ世界中の人が
イチローを称えている今なら、受賞する事も
あり得るのでは?!

引退後に国民栄誉賞にふさわしい人物か
判断してほしいとの言葉通りを受け取ると、
引退した今となっては、受けてくれるかも
しれません。

全世界の国民にアンケートを取ったとしても
100%賛同を得られると思います。

今こそイチローにはふさわしい賞だと思います。

イチローは、ストイックさや謙虚さ、強い意志と目標をもって
野球を愛しぬいた選手だと言えますね。

今回はさすがに受けると思うのですが・・・。

また何かストイックなことを言い出しかねないのも
否めませんね(笑)

授与はいつなのか

菅義偉官房長官がイチローの引退会見の後、
インタビューで、イチローの国民栄誉賞の事を
聞かれ、答えた言葉は下記のとおりです。

[box class=”box1″ title=””]菅義偉官房長官は引退を表明したシアトル・マリナーズのイチロー選手への国民栄誉賞授与について、「国民の皆さんに、そういった声があることは十分認識しているが、現時点においては昨日(引退を)発表したばかりなので、何も決まってない」と話した。引用元:朝日新聞[/box]

これから審議されていくだろうし、絶対というほど
国民栄誉賞のオファーをすると思われます。

オファーしないのも、国民からブーイングが
おきますよねきっと。

後は受けるか否かは、イチローのみぞ知るです。

【追記】
イチローに国民栄誉賞のオファーがあり、
やはりというか、イチローは辞退しました。

本意は明らかになっていませんが、
野球にこの先も関わっていくという
イチローの意志があるからでないかと
思いました。

[box class=”box1″ title=””]人生の幕を下ろしたときにいただけるよう励みます[/box]

こんな事普通に言える人っていないですよね。

どこまでもイチローがかっこいい!

まとめ

  • 1回目の辞退の言葉は、「まだ現役なので現役を引退した後に国民栄誉賞の受賞にふさわしい人物か判断してほしい」
  • 2回目の辞退の言葉は、「今の段階で国家から表彰を受けると、モチベーションが低下する」
  • 賞などに興味はなく、ファンの人やチームメイトが喜んでくれることが一番うれしいという想いだけである
  • 国民栄誉賞のオファーはそのうちあると思われるが、受けるのか否かはイチローのみが知る

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