怖いと評判のパラサイト半地下の家族を
観てきました~。
本当に怖い映画なのかを
お伝えできればと思います。
あ、ちなみに女一人で観てきたので
その辺もリアルにご紹介できたらと思います(#^.^#)
情報を入れずに一人で観に行って
しまったのですが、評判通り怖かったです。
どのあたりをどう怖く感じたのか
詳しくまとめてみました。
みんな怖いって前評判を
聞いているから怖がっていますねw
一言で言うなら、「怖い」んですよ。
でも「面白い」映画なんですよね。
エンターテイメント映画だと私は感じました。
だから女一人でも観に行けます!
ただ、家族連れには不向きな映画です。
特に「PG−12」指定があるくらいの
衝撃があるのでお子様は避けたほうが
いいと思います。
いわゆる怖いって思うシーンや
感情がすごい映画でもあるんですよ。
ネタバレができないのでそこは
語れないのが残念ですが、バレないように
この映画を語れたらいいなと思います。
本作をご紹介いただく際、出来る限り兄妹が家庭教師として働き始めるところ以降の展開を語ることは、どうか控えてください。
皆さんの思いやりのあるネタバレ回避は、これから本作を観る観客と、この映画を作ったチーム一同にとっての素晴らしい贈り物となります。
頭を下げて、改めてもう一度みなさんに懇願をします。
どうか、ネタバレをしないでください。
みなさんのご協力に感謝します。
引用元:映画パンフレット
まず最初にこのような前提があるのを
お伝えしておこうと思います。
そうは言っても、たくさんの人に見てほしいので
書けそうなことを書いてみます。
まずは、怖いとするならば何が怖いのかを
先に考えてみました。
ホラー系でもなく、グロいわけでもなく
スプラッターとかそういう怖さではないんですよね。
登場人物が全員悪い人がいないってゆう
そんなシチュエーションなんですよ。
普通の人間しか登場しませんw
強いて言うなら「人間」だから怖い
のかもしれません。
映画はエンターテイメントです。
だからホラー系ではないので
そこは安心して観てくださいw
どのシーンで怖さを感じたのかを
お伝えしたいと思います。
シーンで言えばネタバレできない
後半からの怒濤のシーンです。
怖かったシーンは大きく分けて3つです。
- 後半部分からの展開(目に見えての怖い部分)
- 半地下住宅
- 韓国事情(根底にある怖い部分)
1. 後半部分からの展開(目に見えての怖い部分)
まず後半部分からの展開についてです。
はっきり言ってしまうと、怖いシーンは
後半にあります。
お子さんは見ない方がいいと思います。
「PG−12」指定されているのがその証拠です。
前半部分を見ていたら声を出して笑ってしまう
ブラックコメディなの?と思うような展開です。
ところがあの雨の夜を境に
想像もつかない展開に発展します。
あっという間に奈落の底へ落ちていきます。
ここが目に見える怖い部分の筆頭ですね。
一瞬ホラーかと思うようなカメラワークが
どんどん恐怖感をあおります。
でもこの転がり落ちる感じは
韓国の情勢が生み出した現状が
関係しているんですよね。
その前に半地下住宅がどういうものかを
知っておくとわかりやすいと思います。
2. 半地下住宅
タイトルにある「パラサイト」「半地下の家族」
を見るだけでも何か闇な部分を感じますよね。
「パラサイト」は寄生虫という意味です。
「半地下の家族」はまさしく半地下に
暮らしている人々の事です。
半地下住宅が実際にあるの?
どんな状況の家なの?
特徴としては2つです。
- 窓が地面のすぐ上にある
- 衛生面が劣悪
映画の中に登場する半地下の家は
実際に忠実に再現されているそうです。
とても印象的なのは、トイレが部屋の中で
一番高いところにある事です。
地下にあるので水道の水圧が低いため
一番高いところに設置するしかないのです。
自分が暮らすスペースがトイレよりも
下にあるっていう屈辱感。
地面と平行に窓があるため、
毎日人が歩く足元を見て暮らすような感じです。
酔っ払いが窓の目の前で立小便をすることも
日常茶飯事です。
映画の中でもそのシーンが幾度となく
出てきます。
そして何より陽が当たらないので、
部屋が暗く、じめっとしていて、
カビが繁殖しやすくなります。
カビは人に被害をもたらすのは
ご存知だと思いますが、ずっとカビの生えた
場所で生活をしていると必ず病気になっちゃいますよね。
せきや喀痰、胸痛、呼吸困難などの
症状がでます。
カビは思っている以上に怖いですよ。
女性なら特に我慢ならないのが、
プライバシーが皆無というところです。
そんな状況の中で用を足し、
シャワーを浴びないといけないのです。
誰でも簡単に侵入できてしまうから、
犯罪も起こりやすいのです。
映画のワンシーンに便所コウロギが
出てきますが、日常茶飯事に食卓に
現れます。
私なんて蟻一匹だけでも叫んでしまいますよ(汗)
大きな被害を受けるというところでは、
大雨が降ると、半地下は雨で肩くらいの深さまで
簡単に浸水してしまいます。
映画の中でも浸水するシーンが
出てきます。
地面よりも部屋が低いから底辺に
水は流れてくるのですね。
こんな場所が普通に韓国では
あるというのだから信じられません。
3. 韓国事情(根底にある怖い部分)
ではもう一つの「韓国事情」についてです。
半地下生活をする人は、
貧困層の住宅としている事から
半地下=貧困という世界が存在するのです。
半地下住宅ができた背景は、
韓国が日本から独立した1945年以降に
南北に分断しました。
1950年には朝鮮戦争が起こりました。
韓国は戦火で荒廃。
そこで大統領は、北朝鮮との戦争に備えて、
防空壕の役割を果たす地下施設を設置することを
義務付けたんです。
これが1970年の事です。
今からほんの50年ほど前の話です。
南北分断と戦争の恐怖から守るために
生まれた半地下部屋だったのです。
ところがその後、経済成長を遂げた韓国には、
地方から仕事を求める人が押しかけました。
そうなると安く住める住宅の供給が
追いつかなくなっていったんです。
そこで、防空壕としてつくられた
半地下部屋が安く住める賃貸住宅として
使われるようになりました。
なんと、政府も人が暮らすには劣悪すぎる
半地下を賃貸住宅にすることを黙認したんですね。
2005年頃のピーク時に、
半地下生活をしていた人の割合は、
3.7%(58万6649世帯)に膨れ上がりました。
わかりやすく言うと、40人に1人の割合です。
すごくないですか。
日本でいう半地下っておしゃれなイメージが
ありますが、韓国の半地下部屋は過酷この上ない
状況だったんですよ。
半地下に住む人は現在では減ってきていますが、
2020年のこの現代でもまだ1%以上の人が
生活をしています。
半地下の家賃はおよそ35万ウォン(約35,000円)ほど
なので低所得の人は半地下を選ばざるを得ない
というわけなのです。
韓国のある芸能人が、人気者になってから「これで半地下から抜け出せました」 と話した。
引用元:FNN
芸能人はどなたかはわかりませんが、
インタビューにそう答えたくらい
普通に半地下に暮らす人はいるという事です。
半地下で暮らす家族を中心に
この映画では韓国の格差社会の現実を
私たちに伝えてきます。
こんなところに住んでいたらどうでしょうか?
仕事にもつけず、大学へ行くお金もない、
食べるものも粗末でカビや湿気の臭いに
囲まれながら這い上がれるかどうかもわからない
状況で生きていたら・・・。
考えただけでも怖いです。
映画を観てこれが現実にあるのかと思うと
めちゃくちゃ怖いです。
パラサイトは、この環境に暮らす家族が
裕福な家庭に寄生していく物語です。
寄生して這い上がるしかないとも
受け取れますね。
自力では這い上がるのは不可能に近い
状況だから、だれも夢を持てない。
諦めが支配するのでしょうか。
SNSなどを見ていると何が怖いって
ポスターが怖いって声が多かったので
改めて見たら、ほんとに怖いです(笑)
ポスターの端っこに映る足。
これ観たらだれの足かわかりますwww
父ギテク、母チュンスク、息子ギウ、娘ギジョンのキム家の4人は、狭く薄汚れた半地下のアパートに住んでいた。
全員失業中で、近隣のパスワードの掛かっていないWi-Fiを使ったり、近所のピザ屋のピザの箱を組み立てる低賃金の内職をしたりしてなんとか生活していた。
ある日、ギウの友人で名門大学に通う青年ミニョクがやってきて、富をもたらす山水景石という岩をくれる。
ミニョクは、自分が留学する間、パク家の女子高生ダヘの英語の家庭教師をやらないかとギウに提案する。
ミニョクはダヘが大学に入学したら交際するつもりであることを明かし、ギウなら信用できるという。
浪人中のギウは教える資格がないとためらうが、高い報酬のこともあり家庭教師の仕事を受けることを決意した。
美大を目指す妹のギジョンに名門大学の入学証書を偽造してもらうと、ギウは大学生のふりをして高台の高級住宅地を訪れ、家政婦のムングァンに迎えられる。立派な邸宅は、もともと有名な建築家が自ら建築し住んでいたのだという。
パク夫人も授業の様子を見学する中で、物怖じしない態度でダヘの授業を終えたギウはパク夫人の信頼を得て、英語の家庭教師の仕事が決まる。
壁に息子ダソンの描いた絵が飾ってあることに目をつけたギウは、パク夫人が絵の家庭教師を探していることを聞き出す。
ギウは一人思い当たる人物がいる、とパク夫人に言う。後日、知り合いの高名な芸術療法士を装って、妹ギジョンがパク家を訪れる。
人の良いパク夫人は疑うことを知らず、また、権威にも弱かった。
インターネットで調べた理学療法の専門用語を使って達者に話すギジョンはすっかりパク夫人に信用され、ダソンに絵を教える先生として雇われる。
ある夜、仕事を終えたパク氏が帰ってきた。
パク氏は夜道を女性ひとりで歩かせるわけにはいかないと、運転手にギジョンを送るよう言う。
その車中、運転手はしつこく家まで送ると言うが、家を知られるわけにはいかないギジョンは断る。
ギジョンは思いをめぐらせこっそりとパンティーを脱ぎ、助手席の下に下着を押し込んだ。
後日、自分の車からパンティーを発見したパク氏は、運転手が自身の車をカーセックスに使ったと考え解雇する。
運転手がいなくなり困っているパク家に、ギジョンは親戚に良い運転手がいると言う。
こうして、父ギテクも、パク家に運転手として雇われた。
パク家に仕える家政婦のムングァンは建築家の代からこの家で家政婦をやっており、食事を二人前食べる以外は欠点らしい欠点がない。
ムングァンがひどい桃アレルギーだと知ったギテク、ギウ、ギジョンらは策略を巡らせ、ムングァンに桃の表皮の粉末を浴びせる。
ギテクはパク夫人に韓国で結核が流行しているという話、ムングァンを病院で見かけたという話を吹き込む。
アレルギーで咳き込むムングァンや血のついたように偽装されたティッシュを見せられたパク夫人はムングァンが結核だと確信し、解雇する。
新しい家政婦は必要だが誰でも良いわけではなく困っているパク氏に、ギテクはパク家に雇われる前にスカウトの話があったという架空の高級人材派遣会社の名刺を渡す。
名刺の連絡先はギジョンのガラケーにつながり、シナリオ通り年収の証明などの煩雑な手続きをアナウンスし信用を高めて送り込まれた母チュンスクは、パク家に新しい家政婦として雇われることになる。
こうして、キム家の4人は全員が家族であることを隠しながら、パク家への就職に成功した。
ただ一人、息子ダソンだけが、同時期に就職してきた4人が同じにおいをしていることに気づいた。(前半分のみ)
引用元:wikipedia
カメラワークがとても印象深く
私の中で残っています。
半地下に暮らす一家はいつも下から上を
みて暮らしています。
だから半地下家族からの目線のカメラは
下から上を観るような動きをしているように
感じました。
また富裕層のもう一つの家族は
下を観ることなんて日常でないんですよね。
だから下を観る目線はカメラワークでも
ないのです。
半地下家族が富裕家族の家に就職をしてからも
彼らの目線は下にはないです。
自分たちが底辺だという認識があるからです。
ここがカメラワークの面白い表現だなと
おもいました。
しかも音楽はクラシックのようなメロディが
全編で流れています。
これもまた穏やかさを感じさせています。
この後の後半部分までの話です。
後半部分の謎が明かになるまでの
スピード感あふれるカメラワークと
音楽が恐怖心を煽ってきます。
演技だけではなくこのカメラワークが
恐怖心を煽るのが感動的でもあります。
パラサイトには、この映画の怖さを
象徴するようなキーワードを多々
感じ取れます。
一番のキーワードは「臭い」です。
画面からまるで臭いが漂ってくるようなんです。
全てのキーワードは「格差社会」
という問題に繋がっていると感じました。
- 半地下
- 臭い
- 象徴的
- 階段
- 大雨
- 計画
この画像のシーンが映画の中ででてきます。
上級と下級社会に線引きをしているかのような
格差を表現しているように感じました。
こういう細かなシーンでキーワードが
転がっているのでそれを感じ取って
みると観終わった後もめちゃくちゃ
この映画に寄生されますw
ネタバレになるのでひとつずつ
詳しくは書けないのが残念なぐらい
キーワードは物語の大きな鍵となっています。
このキーワードが悲喜劇を起こしまくります!
- ホラー系ではないが非常に怖い映画である
- 女一人で観に行っても大丈夫
- 子供連れは避けるべき
- 後半部分は目に見えての怖さがある
- 全体的には格差社会の怖さである
- カメラワークや音楽が恐怖心を煽る
- 観終わった後に押し寄せる感情に纏わり付かれる怖さがある
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